2017年3月11日(土)18:00 〜 20:30

敬語で現実場面をプロデュース −『新・にほんご敬語トレーニング』を使って−

[主催] 特定非営利活動法人 日本語教育研究所  [協力] にほんごの凡人社
講師:金子広幸氏
 敬語の知識を一通り習い、練習を完璧にこなしても、使えるようにならない学習者たち。学生だけでなくビジネスパーソンのように差し迫った状況があっても、現実場面での「敬語で成功!」は難しいですね。そんなときどうしたらいいでしょうか。落ち着いて考えれば、教師より学習者自身のほうが、その場面の知識は持っているわけで、思い切って彼ら自身に場面再現を任せてしまうという考え方はどうでしょうか。
この講座では、対象者別のグループに分かれ、一定の設定の中で場面の再現をしてみます。そこで学習項目、達成度のふりかえりを通して、待遇表現の学習を現実に結びつけるにはどのようにしたらいいかを体験します。
(配布用チラシはこちら

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■内容■

1. 敬語クラスで行われている活動の流れを簡単に紹介します。
2. 実在の学習者が、教科書の中の内容を参考にしながら、現実場面での課題解決体験を紹介します。
3. 似た背景を持つ学習者を受け持っている参加者同士が集まって、話し合って現実場面での課題解決体験を模擬再現します。
4. 改めて教師の関わり方を振り返ります。
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■講師紹介■

金子広幸氏: 
1987年から台北で日本語教師を始める。
台湾台北・東京の日本語学校、養成講座などで勤務後、日本大学、東京大学、現在、法政大学、桜美林大学で、非常勤講師として勤務。主に初級文法総合クラス、口頭表現のクラス、敬語クラス、アカデミックプレゼンテーションクラスを担当。
また、2014年より公益財団法人、神奈川県国際交流財団 神奈川国際ファンクラブ カナファンステーションで相談業務( 045-620‐5940 不定期火曜日)、地域のボランティア日本語支援の場でも、講演活動。ほか東京日本語ボランティアネットワークのニュースレター(http://www.tnvn.jp/)で連載中。
著作:『新・にほんご敬語トレーニング』 2014年3月改訂版
   『人と人とをつなぐ 日本語クラスアクティビティ50』 2005年(クラス活動のヒント集)
   ともにアスク出版 刊